東日本大震災から15年。佐藤仁 南三陸元町長をお招きし「追悼の会」を実施いたしました
東日本大震災から15年を迎える本年、本日3月11日は、アウェーゲームと重なったことから、今年は3月11日に先立って、3月6日(金)に震災で甚大な被害を受けた南三陸町の元町長・佐藤仁様をお招きし、「追悼の会」を実施いたしました。佐藤仁様には、震災当時のご経験や想いについて、選手、ヘッドコーチ、チームスタッフへ特別講話をいただきました。
佐藤仁様から仙台89ERSへ
講演では、この15年間を振り返りながら、震災復興に尽力されてきた長い道のりと、支えてくださった全国のみなさま、消防・警察・自衛隊をはじめとする多くの関係機関、そして全国から駆けつけてくれたボランティアのみなさまへの感謝の言葉を何度も語られました。
震災直後の生活は非常に厳しく、電気の復旧は80日後、水道の復旧はおよそ5カ月後であったことにも触れられ、町民のみなさんが長い時間を耐え忍びながら、互いに支え合い前へ進んできた日々を振り返りました。
南三陸町の復興計画の中でも、最も重要な柱として掲げた町民の高台移転については、
「二度と津波で命を失わない町をつくる」
という強い決意のもと、地域のみなさまの賛同と協力があってこそ実現することができたと語られました。
また、このような有事の時に、機転と決断する勇気の重要性についても、当時の体験談をもとに、年齢も性別も関係なく、一人ひとりが自分にできることを考え行動することが大事だと強調されました。
南三陸町は、これまでも仙台89ERSとさまざまな形で交流を続けてきた地域でもあります。
震災後には南三陸町で復興試合やトレーニングキャンプを実施し、地元のこどもたちとの交流などを通じて、スポーツの力で地域に元気を届けてきました。また南三陸町に作ってくださったバスケットゴールプロジェクトのコートについても触れられ、「コートが完成した翌年、あのコートで練習したこどもたちが、今年県大会で初優勝したことは本当に感慨深い」と目頭を熱くされていました。
「自然災害に人間は勝てない。しかし、人と人のつながりはすごい。決して諦めないことが大切。これこそが復興を成し遂げる大きな原動力だった」
講演の最後には、シーズン終盤を迎える選手たちへ向けて
「絶対に諦めないで、いい結果を残してほしい。私たちもずっと黄援しています」
と温かいエールを送っていただきました。
震災から15年。復興の歩みの中で生まれた「諦めない力」と、人と人とのつながりの大切さを改めて感じる講演となりました。
クラブとしても、これからも地域とともに歩みながら、スポーツの力で希望や元気を届けて参ります。
代表取締役社長志村雄彦からチームへ
会の最後には志村社長から参加者全員へ、仙台89ERSの一員としてこの地で働く上で、大切にしたいこと、そして、この会の意義について話しました。
「実際に被災された方のお話を聞く機会はなかなかありません。縁があってチームのみんなは世界中からここ仙台・宮城に来てくれて、職員のみんなも仙台89ERSの職員として働いてくれています。
そして、仙台89ERSもそうですが、ここまで歩んでくることができた背景には、人と人とのつながりや、多大なる支援があったからこそ。バスケットボールを仕事として続けられていることは決して当たり前ではなく、多くの人の支えの上に成り立っていることを改めて感じてほしい」と伝えました。
さらに、クラブが掲げるカルチャー「GRIND」にも触れ、
「仙台・宮城は一度大きな被害を受け、そこから立ち上がった地域です。ナイナーズが諦めずにコツコツとやり続ける姿を届けることで、こどもたちや地域のみなさんに勇気や感動を与え、そしてまちの誇りやシンボルになれるよう努力しよう」と話しました。
志村社長は、才能や環境だけではなく、日々の積み重ねによって限界を突破し続ける姿勢を大切にしていきたいと述べ、チームだけでなく職員も含め、困難から逃げず歩みを止めないクラブでありたいと話しました。
そのうえで、
「プレーで負けることはあっても、ハードワークでは負けない」
「40分間、ブザーが鳴るまで闘う姿勢を貫くこと」
とチームの姿勢について語りました。
また、日々の改善を積み重ねることの大切さを強調し、
「一歩ずつ積み重ねたものが未来をつくっていく。未来のこどもたちに誇れるようなクラブを、みんなでつくっていきましょう」
と呼びかけました。
仙台89ERSは震災を経験したクラブとして「助け合い、チームワークのスピリッツをバスケットボールで表現し、日本中、そして世界に発信する」ことをクラブ理念の1つに掲げています。
仙台89ERSは、どんな時でも支えてくださったたくさんの方々への感謝の気持ちを胸に、スポーツを通じて東日本大震災を語り継ぎ、バスケットボールを通じて勇気や感動を与えられるよう、そしてみなさまの希望の光になれるよう活動を続けて参ります。














